13 February 2007

七孔三毛

今さらもう誰もおぼえちゃいないと思うけれど、新年の研究報告で、『太素新校正』を校正すると称していろいろあげつらった中で、巻3陰陽雑説「皆藏精於心」の楊上善注「心有七孔三包,盛精汁三合。」について、今までの諸本は「包」を「毛」に誤っているという主張に対して、原鈔はどう見たって「毛」である、と言った後に、わざわざ「この部分も民間流出の断簡であり、大正の模写を見ているわけだが」と付け加えたように思います。思い違いでした。その部分は、仁和寺蔵の古巻子抄本の真物の影印を見ています。人の校正をあげつらった報告の中で、校正をミスしていました。おはずかしい。