19 December 2006

朱先生の演題

1月の研究発表会特別発表の演題が分かりました。

 朱建平先生
 医学名詞の「証」「症」「徴」の使用規範の検討

29 November 2006

研究発表会

平成18年度 日本内経医学会研究発表会
日時:1月14日(日)1時~4時
場所:東洋針灸専門学校第1校舎402教室
会費:無料

特別研究発表(演題は未定)
中国中医科学院中国医史文献研究所副所長
『中華医史雑誌』編集委員長
 朱建平先生
 通訳:茨城大学教授 真柳誠先生

一般研究発表
 左合昌美:『太素新校正』訂誤
 林 孝信:『鍼経』と『霊枢経』
 宮川浩也:古鈔本『王翰林難経』について

03 November 2006

IEの更新

IEが更新されて7になったみたいですね。どこが変わったのかよく分かりませんが,とりあえずユニコードCJK統合漢字の拡張領域Bが特別なにも設定をいじらなくてもちゃんと表示されるようになったみたいです。勿論,それ用のフォントがインストールされていればのはなしですよ。
例えば:𠁅𠋫𥆳𠇖𥇀

03 October 2006

北京の写真

北京の写真です。撮りっきりカメラで撮って,サービスサイズで焼いて,スキャナーで読み取ったので,あんまり状態はよくありません。(今時,珍しい?!)

銭超塵教授から,『太素新校正』を拝領しました。


南京の沈澍農先生も参加されました。

27 September 2006

医古文学術研討会

北京で「医古文学術研討会」に出席してきました。何故だか「中医薬文化」、「易学与科学」と合同です。三つの学会を通じて外国人は私一人でした。

9月23日の午前は、大会主題報告で各分会から2題、医古文は段逸山先生と私でした。私の場合はわざわざ日本から来たからと言うことでしょう。「目睹古巻子本『太素』之後再校正写本巻二十一」の題で、画像をいくつか見せたので、概ね受けは良かったと思います。出席者の中の重鎮である銭超塵教授が『太素新校正』を出したばかりで、大いに関心を示してくれたのも良い方に働いたと思います。
段先生は「一部有価値的『霊枢』刊本」の題で、つまり明刊無名氏本の紹介でした。つまり、これも日本内経医学会がらみのはなしになっています。
その他、張基成先生は「関于中医医徳規範的研究」で、これは「中医薬文化」の2題の一つだと思うけれど、まあ一応は関係が有る。もう一題はどうも中医薬の商売の話のような気がする。「易学与科学」は事実上、風水の話のようでした。
23日の午後は、分会討論交流で医古文教員が討論してました。要するに授業時間と学生の熱意の不足が悩みのようです。
24日の午前は、再び分会討論交流で、ほとんどの内容は聞き取れないのだけれど、沈澍農先生が小学の重要性を力説した後、しばらくして経学の訓詁と小学の訓詁ということを発言した人がいました。これを我々の問題に引きつけて言えば、臨床に密接な古医籍読解と、一文字にこだわる古医籍読解とでも言おうか。我々としては中医学的に『素問』、『霊枢』を読まれても困るわけで、むしろ沈先生の立場の方に共感できる。臨床との関わりは日本の針灸師には自明のことであるけれども、中医臨床と共鳴するかどうかは別問題で、経典の文字の話なら通じないでもない。
24日の午後は計9題の発言で、上海の張如青先生、これは「中医薬文化」の立場からのようでした。天津の于鉄成先生も発言したらしいけれど、分かりませんでした。彼も「中医薬文化」のグループでしたし、長く合ってませんからね。「医古文」は上海の孫文鐘先生と南京の沈澍農先生ともう一人。沈先生のは「人面器官与古代宮殿建築」でした。「易学与科学」は全くちんぷんかんぷんです。そもそも午前の分会で、だれが発言するかを決めるというやり方で、発言の内容の資料も有りませんからどうにもなりません。医古文の面々は概ね「独立した研討会を望む」という感じでしたね。

20 August 2006

難爲情

『風月機関』妓女対客十箇条のうち「刺」
刺者,計雖苦肉,而難爲情。三針一排,爲之畫。五針 一排,爲之刺。鮮血既出,以墨按之。口雖言而不痛,實捱乎至疼。瘡靨脱去, 筆畫方眞。非至情別不能也。
小川陽一『明代の遊郭事情 風月機関』における訳:
刺は苦肉の計とされるけれども,情を苦しめるものでもある。 三本の針で打つのを画といい,五本で打つのを刺という。鮮血が 出たら,墨で押さえる。口では痛くないというが,実際には激痛を受けている のである。傷痕がきれいになって,始めて筆画(文字)が本物になる。これは 至情がなければ,できないことであろう。
拙訳(かなり意訳):
刺というものは苦肉の計であって,成り行きで止むに止まれぬことは有る。とは言うものの,三度刺して短い筆画を為し,五度刺してやや長い筆画を為すのである。血は吹き出すし,そこへ墨をすり込む。口では痛くないなどと言っても,実は手に汗を握って耐えているのである。それから傷が癒えて痕がきれいになって,やっとちゃんとした文字になる。やっぱりこれは生半可な気持ちでできることではない 。刺と乎は誤字ではあるまいか。

24 June 2006

中医古籍考拠例要

 菉竹さんに紹介されて、王育林『中医古籍考拠例要』を取り寄せてみました。
 まだ読み始めたばかりでもあり、また著者に匹敵するほどの素養も無いのに評価の辞を述べるのも烏滸がましいけれど、この書物は結構良いかも知れない。
 良いと思った点は、まず第一に篇幅不大、それに文章も平易であること。そして、介紹了古今学者研究中医古籍的許多成果、特に現在活躍中の例えば、銭超塵、張燦玾、馬継興などの先生方の最近の著作が多く引用されていること。このことは、一般に冷たくなった灰のように思われがちなこの学問が、現に真っ赤に焼けた炭火であることを実感させてくれる。
 残念なことは、現代の出版物としての校正がおろそかであること。この学苑出版社は、良書を発行してくれるわりには、校正にやや難が有る。「淳於意」とか「問政十年」とか。

12 June 2006

綿陽の木俑

 昨年の伝統針灸学術大会の内容の載った会誌が届いて、綿陽の木俑が話題になっています。どうして足の陰経と任脈が無いのか、という疑問が提出されています。答えは簡単です。内部のものは表面には書けなかった。任脈は内部なのか。そりゃ内部でしょう。足の陰経は内部なのか。実は内部です。では手の陰経は外部なのか。上肢においてはそうです。上肢は平べったいですからね。少なくとも木俑の作者はそう思った。あるいは少なくとも、外部に反映させて書きやすかった。
 したがって木俑の経脈説は『霊枢』のものとさして違いが有るわけじゃない。

09 June 2006

『太素』中の「喜」字

王育林『中医古籍考拠例要』(学苑出版社)114頁
(『太素』)或拠書中「善」字多改爲「喜」字以避北朝東魏孝静帝元善見名諱之例,疑其所拠祖本係北朝伝本。
 
 なおこの著作は,繁体字本ですので,おそらく簡体字で書いて,それを繁体字化したのだと思いますが,やりすぎている箇所があって,「淳于意」が「淳於意」となっていたりします。
 一律変換ソフトを使っているのでしょうか。

03 June 2006

おそるおそる

どなたも書き込みされないようなので,挑戦してみます。
管理人さんも心配しているようですので。
最近,王育林『中医古籍考拠例要』(学苑出版社)という本を買いました。著者の王育林さんは北京中医药大学远程教育学院の教授のようで,銭超塵先生が「我的学生」と序文で書いています。
題名からは,ちょっと内容が掴みづらいと思いますので,主な目次を紹介します。
導言/上編 第一章 目録之学/第二章 版本之学/第三章 校勘之学/第四章 辨偽和輯佚之学/ 中編 第五章 中医訓詁考拠学之概念/第六章 中医訓詁考拠学之方法/下編 第七章 『黄帝内経』考拠/第八章 本草名物考拠/後記
第七章の第六節は,日本江戸時期的『内経』研究であり,管見では中国人が書いたものとしては,最も多くのページを森立之について言及しています。
後記には,著者のEメールアドレスも書かれています。

02 May 2006

投稿のしかた

 投稿の仕方は分かりますよね。
 Bloggerにログインして、ダッシュボードページのブログ名「日本内経医学会談話室」 をクリックすれば、投稿ページが開きます。で、「作成」をクリックして、書き終わったら「投稿を公開」をクリックしてください。「日本内経医学会談話室」に新しい記事として載っているはずです。
 ここにちょっとした問題が有って、他のエディターなどの記事をコピーしてペーストするのは、作成ページのデフォルト、つまり書き込み枠の右上の「作成」のほうが有効になっているとできないみたいです。今、やっと気がついたんですが、これを「HTMLの編集」に切り替えれば問題なく貼り込めます。例えば、『霊枢』の冒頭は:
01-01b ◆九針十二原第一
01-01b 黃帝問於岐伯曰余子萬民養百姓而收其租稅
01-02a 余哀其不給而屬有疾病
01-02a 余欲勿使被毒藥無用砭石
01-02a 欲以微針通其經脉調其血氣營其逆順出入之會
01-02b 令可傳於後丗必明為之法令終而不滅久而不絶易用難忘為之經紀異其章別其表裏為之終始令各有形
01-02b 先立針經願聞其情

30 April 2006

チームBlogの開設

 掲示板を廃止して、チームBlogを開設します。
 書き込みにはBloggerアカウントを持っていることと、このBlogからの招待が必要です。勿論、会員であれば 、誰でも招待状を請求できます。数人の常連にはすでに発信しています。
 Bloggerアカウントの作成にも、何も難しいことは有りません。
 Bloggerについては もっと Google を開いて、Googleのツール「Blogger」を覗いてみてください。