28 January 2007

フォントのホント

今度のvistaでは葛城になって,下部が匃になって,下部が匂の字は書けなくなるという噂だ。ユニコードで文字コードが同じだから,多分本当だろう。でも,本当はもともとそのほうがよかった。こういうのは,同じ文字コードでフォントの切り替えにしたほうが良い。
例えば,黄と黃,内と內,経と經と经などは,それぞれ別に文字コードがふってあって,どれにするかで言い争いになる。学術文書には『康煕字典』体だといいはる人はフォントの選択で指定すれば良い。だけど,例えば唐代の書物を整理するのに清代の字書にあわせて安心というのも,いささかノーテンキだとド素人は思う。本当は『干禄字書』(の正の)フォントにしたいところだけど,そんなことが出来るわけがない。せめて宋代雕版楷書体フォントが欲しいけれど,まあそれも難しいでしょうな。そもそも唐代の書物を宋代の文字に整理して悦にいるというのも,『康煕字典』体に統一するというのも,五十歩百歩ですしね。

2 comments:

Anonymous said...

『干禄字書』フォントが「出来るわけがない」で,宋代雕版楷書体フォントが「難しい」というのは,つまり資料の量の差です。だから,『康煕字典』体に統一するというのは方便ではある。

管理人 said...

まだVISTAを導入したわけではないけれど,VISTAの繁体字中国語用標準フォントMingLiUは,ダウンロードで入手しました。ユニコードの拡張領域AとBまでフルにつまっています。これでやっとテキスト文書でユニコードを駆使した内容をやりとりできます。実は今までにもフルにつまったフォントは有ったんですが,知る人ぞ知るといったもので,今度のようなビックネームでははじめてのはずです。
とはいうものの日本の「正字」好きの人たちを満足させるようなものではないですよ。例えば虚の他に虛はちゃんと有るけれど,文字要素としては半々です。つまりMingLiUでは虚に戈は表示できるけれど,虛に戈は駄目です。真の他に眞はちゃんと有るけれど,文字要素としては真のほうが多数派です。つまり月に眞というわけにはいきません。しんにゅうは全部点が1つです。
台湾の愛国者たちは,漢字は大切な中国文化の精華なのだから簡体字なんてけしからんと叫んでいるらしい。そのお膝元のパソコン(台湾はパソコン王国)のフォントがこれなんですよ。勿論,愛国者だからといって漢字にくわしいとは限らないけれど,まあ日本の一部の人ほどの正字狂いでもないらしい。